無垢材とは
無垢材とは、育成した木そのものを加工した木材です。
すなわち「
本物の木」ということです。
無垢材のフローリングは、木の本質のぬくもり・味わいを肌で感じることができ、保湿効果などを有します。また、長く使い込むほど味わいが増し、汚れや傷に対しても、表面をサンダーで
磨く事で補修が可能です。
ただし、問題点もあります。
湿度の変化により膨張・収縮するということがあります。
湿度が高いと膨張し床が反りあがり、湿度が低いと収縮し逆に継ぎ目などに隙間ができたり
します。
施工する際には、十分乾燥させた木材を使用して、なるべくこの現象を防止します。
無垢材の特徴
◆有害な化学物質をほとんど含まない
自然の木のままの
無垢材は、有害な化学物質を
ほとんど含んでおりません。
新築住宅やリフォーム直後の部屋で、頭痛や目、のどの痛み、ぜんそく、疲労感や不眠症などに
悩まされることがありますが、これは、シックハウス症候群とか新築病と呼ばれるものです。
さまざまな原因が考えられますが、そのひとつに
クロスの糊や建材の接着剤に含まれる、ホルムアルデヒドという有害化学物質が放出されて
このような病気を引き起こすと言われております。
ただし最近の新建材は健康に配慮した製品がほとんどで、全ての新建材がこのシックハウス症候群の起因であるとは一概に言えません。
◆調湿効果がある
無垢材は常に呼吸をしています。
室内の調湿作用を行い、適度に湿度を調整してくれますので、室内には快適な空間が広がります。またコンクリートや金属より、結露に対して強い抑制力を発揮します。
◆断熱効果がある
木は熱の伝導率(熱の伝わりやすさ)が非常に小さいので、手足で触ると温かさが感じられ
ます。杉や桐などの柔らかい木ほど、より温かさを感じられます。
◆遮音・吸音効果がある
無垢材の遮音・吸音の働きは、耳障りな音を軽減します。
◆強い耐久力がある
無垢材は多少傷がついても表面を削れば元どおりの風合いを取り戻せます。
また湿気のある場所に水に強い無垢のフローリングを使用すると、合板のフローリングに比べ耐用年数が数倍長くなります。
合板材は水周りなどに使用すると、表面の劣化が早く、数年で心材まで腐朽することが
あります。
◆自然の美しさと香りがある
無垢材は木の種類によりいろいろな木目模様があり、臭いなども異なります。
木目の美しさは目をやさしく包み込み、自然の木の香りが気分を癒してくれます。
家の中で心地よい森林浴を楽しむことができます。
◆人間と地球環境にやさしい
昨今環境ホルモンなどのダイオキシン問題がクローズアップされていますが、
無垢の材木は燃やしてもほとんど害はありません。
放っておいても腐って土にかえります。またリサイクルも可能であり、紙の原料などにも
使われます。ですから
無垢材は地球上において、人と環境にやさしい大事な資源なのです。
無垢材の種類
「北欧産の松」パイン 外国産 |
| パイン材とは欧州赤松とよばれる北欧産の松のことをいいます。
見た目の美しさと強度には定評があります。割れも少なく、強度
(引っ張る力)に関しては、コンクリートの5倍もあります。寒冷の地でゆっくりと育った赤松は、年輪が密に詰まり、粘り強い良材になるの
です。また、使い込まれるにつれ、磨かれ、光沢もでて美しくなるのも
パイン材の魅力です。 |
「最もポピュラーな国産材」楢(なら) 国産 |
| 楢は、強度と耐久性に富み硬めの国産材です。
日本でも古くから高級家具や野球のバットなど様々な用途に使用
されています。はっきりとした木目が特徴的であり、「無垢材らしさ」を
演出してくれます。 |
「耐湿性に富む」桐(きり) 国産 |
| 桐は、湿気を遮断する特性があります。
昔からタンス材に使用されています。
四季の環境の変化に影響されにくく、クッション性もあり、小さい
お子さんもケガをしない優しい素材です。 |
「最良の国産材」檜(ひのき) 国産 |
| 檜の特徴は「最良の国産材」ということです。
耐久性に富み、特有の香りをもっています。建物の中でも構造材(柱や土台)に用いられることが多く、虫が付きにくく、腐りにくい素材です。 |
「高い強度と耐久性」竹 国産 |
| 竹は、キズがつきにくいことと、反りや伸縮が少ないなど、優れた
安定性が特徴です。
繊維密度が高いため調湿機能があり、有効成分であるフェノール、
フラボノイドなどの消臭効果によって室内の空気を清潔に保ちます。 |